まもなく5月のメーデーからの1週間の休み、ゴールデンウィークになります。この時期は観光シーズンとして観光地が押すな押すなの賑わいとなるとともに、一大商戦期でもあります。
そこで、校内にて下の写真でお見せする、学生へのアルバイト募集ビラが電柱に貼られていました。このビラで、現在の学生アルバイト事情の一端がうかがえるかと思い、紹介します。
ビラは見出しを「双休・五一兼職」として、土日休日と5月1日からのメーデー休暇の両方とうたっています。次いで、職種・求人数・日給を提示しています。それは、以下の6業種です。
●電話回訪員(電話での顧客サービス調査) 女子 60名 30~60元
●商場・超市発単員(商店・スーパーでのチラシ配り) 男女 80名 20~40元
●信息菜集員(情報調査) 男女 50名 30~50元
●電器・飲料促銷員(電器・飲料販売促進) 男女 60名 40~60元
●礼儀模特(開店などの式典要員) 女子 20名 60~160元
●打字抄写員(パソコン入力とコピーオペレーター) 男女 10名 40~80元
さらに、校内でのIT電話カード・化粧品・電子製品の業務推進員(営業)を求めています。これは、採用すれば優遇するとうたっており、具体的な給料は示していません。いわゆるアルバイト的というよりも、契約社員的なものです。
この下に連絡電話番号と連絡先が書いてあります。この番号は固定電話ですが、携帯電話番号の場合も多いです。最後に、ビラの最下部ですが、そのように、連絡電話番号・連絡先を記して、切れ目を入れあります。これはこのビラを見て連絡しようと思った人がこの部分を切り取って持って行けるようにしたものです。アルバイト募集ビラだけではなく、アパート募集などでも同様で、その形体はこれらのビラの通例です。
もちろん、旧来からの学生アルバイトの基本である家庭教師もありますが、近来は上記に見られるような職種にも学生アルバイトが募集されるようになりました。
最後に賃金のレベルを円に換算すると、日給20元は(1元=15.45円)で309円となります。比較として、2005年の成都市都市部市民の月平均可処分所得を示します。これは月平均947元(約1万4600円)です。ただし、中国では共稼ぎが普通ですから、世帯可処分所得は大きくなります。
(2007.04.12)
ビラの下の部分を千切るようになっていますね。北京や上海の大学の
学生向けのチラシも同じようになっていました。あれは日本にはないですね。
なかなかいいアイディア。(xiong2)
xiong2さん、そうですね。このような電柱などに貼る宣伝ビラは切り込みが入り、千切れるようになっていますが、日本では見かまけせんな。なお、学内でもっと見かけるのはアパートビラです。これはほとんどが個人の家主が借り手を募集するものです。