2011年元旦の文殊院―成都雑感〔107〕―

明けましておめでとうございます。

ここ中国では、元旦といっても、休日の一日に過ぎず、特段のお祝いをするわけではありません。なんといっても、中国では旧暦元旦、すなわち春節(本年は2月3日)こそ、1年の始まりで、お祝いの日なのです。ですから、大晦日から春節にかけては、1年の財を費やすほど、花火や爆竹を鳴らし、それこそ街中が戦 争状態になったほどの騒音に比して、昨夜の大晦日はいたって静かなのです。

さて、それでも成都の最近の新年風景を見るべく、古刹文殊院に出かけてみました。写真1は、文殊院の入口の山門ですが、「劉起晋先生2011年新年書法展」の赤幕があるので、ようやく新年と知れる以外、特に普段と変わったところはありません。

写真2は、大雄宝殿前で、列をなして、線香を上げる市民たちです。これは普段には見かけないほどの人数です。雨の中、傘を差して、整然と列をなして、順番を待っています。列は写真の左側にはみ出て、総数で50人くらいはいるようです。

では、何でこんなに列を作って線香を捧げているのでしょうか。写真3を、 ご覧下さい。大雄宝殿前の柵にあるのが、「福」字の飾りです。これに女性が手を触れています。線香を捧げた後、こうして手を触れてお祈りお願いをするのです。手前の女性はすでにお祈りを終え、奥の女性を待っています。このように、高齢者のみならず、若い女性も来ているのです。

(2011.01.01)

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kanazawa45 について

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
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