成都市地下鉄1号線試開業―成都雑感〔101〕―

2010年9月27日(月)15時(実際には14時40分)、市内を南北に縦貫する成都市地下鉄1号線が試開業運行を始めました。1期工程で、升仙湖・世紀城間の18.5kmに、17の 駅(升仙湖・火車北站・人民北路・文殊院・騾馬市・天府広場・錦江賓館・華西壩・省体育館・倪家橋・桐梓林・火車南站・高新・金融城・孵化園・海洋公園・ 世紀城 なお、海洋公園は未開業)が設置されています。なお、全工程が完成すると、1号線は全長32kmとなります。

運行時間は7時~21時で、4扉6輛編成のを、1日約200本弱を運行し、升仙湖・世紀城間を約36分で結びます。運賃は距離により、2~4元です。火車北站を起点とすると、華西壩までが2元、火車南站までが3元、高新からが4元です。切符は有人窓口とタッチパネル式の自動券売機とで求められます。 成都市民にとって初めての地下鉄運行とあって、初乗り乗客が押し寄せました。折から国慶節のゴールデンウィークと重なり、地下鉄はすし詰め状態となり、主要駅では入場制限も行われ、整理のため武装警察や学生ボランティアなどが動員されました。結局、10月1日(国慶節)から7日までの休暇期間で、延べ150万3273人の乗客を数えました。もっとも混んだのが2日で、延べ26万9001人で、最低の7日でも、延べ15万512人でした。なお、乗客上位駅は、天府広場40万5122人・火車北站29万1385人・世紀城22万3083人でした。

こうしたこともあり、私は乗車を控えていましたが、10月13日(水)、講義のない平日の午後、火車北站から天府広場まで、乗車してきました。

写真1は、火車北站駅D口です。ご覧のように、駅舎右側(東)に位置し、入口右が切符売り場です。ここのエスカレーターは上りですが、他の入口には下りもあります。

階段を下りると、駅構内となり、上述のように、切符売り場は有人窓口と自動券売機とがあります。写真2は、このタッチパネル式の自動券売機です。切符購入手順は券売機上部に中国語で記してあります。1.降車駅選択、2.購入枚数選択、3.貨幣投入、4.切符釣銭受取の順となります。購入は現金(10・5元札と1元硬貨のみ)と天府通(交通ICカード)となっています。ICカード式の切符です。お釣りは硬貨です。なお、交通カードのチャージ(充値)も可能です。

改札は自動改札で、カード式切符をタッチすると中央が開き入れるようになっています。この自動改札は、天府広場駅のそれ(出口)、写真6をご覧下さい。そして、ホームに下ります。

写真3は、升仙湖駅から入線してきた地下鉄電車です。ご覧のように、安全柵が完備していますから、その反射のため、ご覧になりにくいでしょうが、左の光っているところが電車先頭で、少し丸みを帯びたデザインです。電車が停車して、数秒後に安全柵ドアーが開き乗降車が出来ます。乗り口には、左右に乗車客用の列並び表示がなされ、おおむね乗客はそれに従って、列を作っていました。なお、右側上部に見えるモニターは、電車運行情報を伝えるもので、何分後に電車が来るか表示されます(但し、2分後となっていたのが、突如5分後となるなど、まだ運用が正確ではないようです)。

写真4は、乗車し座ったところで撮ったものです。始発の升仙湖駅での乗客はほとんどいなかったので、先頭車両の前に並んでいた私は楽に座れましたが、ご覧のように、後の車輌から座れなかった乗客が移動しています。座席は金属製で座席区分表示はありません。

写真5は、たまたま見かけた車椅子の高齢者です。このように、各駅はバリアフリー化(エレベーター設置など)されており、付き添いの人がいれば車椅子乗車も出来ます。なお、私の座っていたところは優先席(高齢者など)で、その旨、上部モニター横に表示がありましたが、バスが座席の色を黄色にして明確に区別しているのと比較すると、表示も黒字で目立たず、まだ初めての乗客には気づかないかとも思います。

写真6は、天府広場駅の自動改札で、下の黄色のところにカード式切符を挿入すると扉が開き出られます。なお、その上がタッチパネルです。右側後方に見えるのは、乗車客の安全検査装置(X線)です。北京や上海と同様に、乗車に際しては、手荷物の安全検査が行われますが、見たところ、ハンドバックなどの小物は検査されていませんでした。なお、天府広場駅は乗車ホームと降車ホームが分離しており、現時点では両者の動線は完全に仕切られており、同駅ホーム内での降車・乗車の乗り継ぎは出来ません。

最後の写真7は、地下鉄駅から出て、広場地下1階から、駅B口方向(北)を撮ったものです。左側上部に白い像が見えますが、これが毛沢東立像です。なお、本駅は市内中心に位置し、2012年に部分開業予定(茶店子・成都行政学院間)の、市内を東西に貫く2号線との乗換駅になります。

成都地鉄』(成都地下鉄)の公式サイトのURLは、http://www.cdmetro.cn/です。運賃検索や運行路線図・駅周辺情報(出入り口など)が見られます。

(2010.10.14)

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kanazawa45 について

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
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成都市地下鉄1号線試開業―成都雑感〔101〕― への4件のフィードバック

  1. xiong2 より:

    地下鉄のご報告、楽しみにしていました。
    やはり新しいだけあって、綺麗ですね。きっと成都の市内交通の事情が一変したのではないでしょうか。
    駅ホームの様子は上海や広州のの地下鉄と似ています。防護壁は自殺者が増加してから上海で設置されるようになりましたが、最初から完備ですね。列車の営業運転は早朝、深夜はまだ無いんですね。
    (xiong2)

  2. 正大 より:

    xingu2さん、こんにちは。

    いやいや、わずか18.5kmですから、人口(約500万弱)に比して、まだまだ影響力はなく、ラッシュ時のバスの状況は同様で、道路の渋滞も相変わらずです。
    確かに、営業時間は短く、これは中国の都市交通の多くにいえますね。

    なお、この10月から、深夜バスが運行されました。火車北站・新会展中心間の298路(3元)で、22時~翌6時半です。18本を10~30分間隔で運行します。経路は、ほぼ地下鉄と同じです。

  3. jie より:

    どうも、始めまして、ジェと言います。
    随分前から偶然にMSNスペースに辿り着いたが、今回は初投稿です。
    やっと地下鉄を開通したね~一応新しいだけあって、キレイやけど、市民のマナーはどうでしょう?普通に電話をしたり、ゴミを捨てたりする方はいらっしゃるでしょうかね?

  4. kanazawa45 より:

    jieさま、はじめまして。

    携帯は普通に使えますし、バスと同様に車内で使用するのは中国の常識です。
    乗車の列はいちおう作ってお里益が、降車客を待たずに、乗車をはじめる点は他都市と同様です。
    車内で飲食する人がいますが、ゴミのポイ捨てはないようです。
    成都市民は信号待ちにしろ、他都市市民に比して、あくせすせず、比較的規則を守ります。
    この点で、他都市に比して、綺麗ですよ。

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