西南交通大学での新型インフルエンザ対策

 メキシコ発祥の新型インフルエンザ(swine-origin influenza略称S-OIV)、すなわちA-H1N1(中国名・甲型H1N1)は、現在、中国国内での感染例は見られず、少数の海外感染者発症例しか見えません。このためもあり、SARSの時とは異なり、成都市内は至って平穏で、報道を見ない限り、世界で流行している気配はここ成都の日常生活からはうかがえません。

 しかし、この影響を全く受けていないかというと、そうともいえません。実は、西南交通大学でも、新型インフルエンザ対策を行っているのです。すなわち、1年間のアメリカ留学から帰国した学生10名を、25日から31日までの1週間を隔離保護観察にしたのです。SARSの時も、北京などの流行地から帰った教職員・学生に同様な措置をとりました。この宿舎が、今回もSARSと同じく、私の居住している鏡湖賓館別館の専家楼です。

 ここは1号楼・2号楼の2棟(4階建て)からなり、周りを屏で囲まれています。門を閉じれば閉鎖空間になります。SARSの時は、全棟が隔離宿舎になり、門にカギがかけられ、警備員も配置され、外部との接触が断たれ、定期的に健康診断を行っていました。食事は賓館で調理した弁当を差し入れしていました。私を含め、居住者は賓館本館に移り、結果、4月末から9月初めまでこの生活が続きました。

 今回は、門側の2号楼のみを隔離宿舎に当てています。私の居住する奥の1号楼はそのままです。ただし、南側の入口(昨年の改修で新設)は閉められ、北側の入口から出入りします(北側からは直接に道路に出られます)。2号楼は北側の入口はカギで閉鎖され、別館全体の屏の門(南側)も閉鎖されています。2号楼の1階の服務員室は臨時に1号楼の1階の麻雀室(昨年の改修で新設)に移転しました。これで、いちおう2号楼は外部と閉鎖されたことになります。したがって、今回は従前通りに私は1号楼にいます。昼に1号楼の様子を見たら、2人ほどが庭に出て、屏越しに友達と話していましたし、各部屋の窓がおおむね開いていました。このことは、隔離といっても、SARSの時ほど厳重ではないといえます。学生たちができるだけ快適に過ごせるよう、接続口は設置されていましたがライン接続なく、使用不可であったのが、急遽ライン工事を行い(私の部屋も)、インターネット接続の環境を整えました。

 以上は、新型インフルエンザ対策の直接的な私への影響です。

 なお、社団法人日本感染症眼科医緊急提言「一般医療機関における新型インフルエンザへの対応について」は、普通人にとっても、基本的な知識として、来るべき強毒性新型インフルエンザへの対応策としても、有効たりえるので、リンクしておきます。是非ご一読を。

(2009.05.26)

広告

kanazawa45 について

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
カテゴリー: パーマリンク

西南交通大学での新型インフルエンザ対策 への2件のフィードバック

  1. xiong2_gongzi より:

    先週、大連に行った時も機内検疫を実施したりと、入国が大変でした。大阪に帰ってくると検疫は質疑も含めてわずか5秒。その日は前週と打って変わって大阪の町中マスク姿があふれているのを見て驚きましたが、今は半数以下に激減しています。ピークが完全に過ぎたというのが大阪の人の今の認識です。(xiong2)

  2. 正大 より:

    xiong2三、今晩は。確かに、日本かrの報道では関西の山は過ぎたとありますが、油断は禁物です。リンク先にもあるように、むしろ秋以降の方が本格的と思われます。この備えは、今からしておいた方がいいでしょう。それに、鳥インフルエンザの人への転移はいつ起きてもおかしくありませんから、この点への注意も欠かせません。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中