「龍抄手」総店―成都雑感〔75〕―

  四川料理で知られる成都市は、また小吃(軽食)でも名高いところです。担担麺・鐘水餃・頼湯元などです。この小吃の一つとして名高い龍抄手を紹介します。抄手とは、中国南方地区でワンタンのことをいいます。すなわち、龍抄手とは龍ワンタンということです。これの本家が「龍抄手」総店です。当店は1941年に創業され、1963年に成都市の中心繁華街の春期路南段に店を構えました。20078月、ビルの改築にともない、近くの城守街63号に移転して、現在に至っています。この間、1995年、国内貿易部(省)から「中華老字号」(中国老舗)の称号を得ました。「陳麻婆豆腐」店も同様に称号を受けた店です。現在の店舗地は、城守街(イトーヨーカドー春熙店前から南に行く)と聯升巷(紅星路三段〔東〕と春熙路南段〔西〕とを結ぶ)とが交差する北西角に、位置します。

 さて、今回は総店2階の餐庁で食しました。本階はレストランとなっており、基本的に冷菜・熱菜・小吃の組み合わせセットメニューとなっています。58元・78元・98元…の、1人前セット(1~3人用と4~6人用に分かれます)と、1卓用セットとがあります。

 私たちが食したのが4~6人用58元(4冷菜4熱菜1湯10小吃)セットで、これが写真1です。中央大皿が「橙香銅盆鶏」・「紅湯双胞」、これらを囲む中皿が左から時計回りに「蜇頭青豆」(冷)・「樟茶仔鴨」・「夫妻肺片」(冷)・「白灼菜心」・「泡椒風爪」(冷)・「麻辣漢笋」(冷)と「雪見竹蓀湯」、大皿の手前に小吃の「龍抄手」・「担担麺」・「玉米金糕」です。さらに、「鐘水餃」「頼湯元」「蛋烘糕」「椒塩白粽」「青蔬焼麦」などの小吃が配膳されます。ごらんのように四川料理の特徴である赤黒い麻辣味の料理が中心ですが、蜇頭青豆などのような柔らかい味のもあります。また小吃には頼湯元のような甘いデザート料理もあります。ですから、辛いのから甘いのまで楽しむことができます。 

  

 餐庁では食事とともに、写真2に見るように、舞台がしつられており、中国楽器による演奏も楽しめます。
 
 「龍抄手」総店の本来の姿は1階です。ここは中国の庶民食堂として、まず食券を買い、テーブル席について係員に食券を渡し、配膳されるのを待ちます。写真3がこの1階を、テーブル席側から配膳部へと撮ったものです。月曜日13時過ぎですが、人気店とあって、ほぼ1階のテーブルは埋まっていました。テーブル席は地下1階にもありますが、休日などの混雑時には席を確保するのも大変です。食券売り場は配膳部の左手にあり、この上部の壁にメニュー表があります。抄手(ワンタン)は各種(燉鶏抄手・海味抄手・原湯抄手・酸辣抄手・枸杞抄手・豆辨抄手)あり、10個入りで12元です。当店のワンタンの餡は豚肉でこれを薄い皮で包んであります。味の違いは基本的にスープの違いです。淡泊なものから辛いのまであります。ワンタン以外にも、麺・粉・餃子・糕などの小吃もあります。もちろんこちらにも小吃セットがあります。Aセット38元(14小吃6冷菜1湯)とBセット28元(12小吃4菜1湯)で、これで十分にお腹いっぱいになります。なお、ビールは8元です。
 

 最後に、写真4は聯升街から見た総店の正面入口です。城守街・聯升街側の店のビルの壁に、赤い大きな店名の看板が掲げられていますから、目印になるでしょう。なお、当店は陳麻婆豆腐店などと同じく成都市飲食公司傘下の店で、同公司傘下には成都市の名小吃店が多く含まれます。

 
付随情報  東大街にあった「成都小吃城」は、この春、再開発にともないビルが解体され、営業を停止しました。

(2008.12.09)

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kanazawa45 について

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
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「龍抄手」総店―成都雑感〔75〕― への2件のフィードバック

  1. xiong2_gongzi より:

    四川料理は何でも辛いと思っている人は少なくないでしょうね。とびきり「辛い」から「甘い」までさまざまな風味、味覚を楽しめるのが四川料理ですね。「龍抄手」はお店の名前は知ってましたが、行っておりません。(xiong2)

  2. 正大 より:

    xiong2さん、こんばんは。「龍抄手」ももともとは小吃の店として、小さく庶民食堂でした。今では、新ビルに入り、名小吃店の中でも、もっともきれいで豪華になりました。ただ、春熙路南段角から、奥に引っ込んだところに移転したため(南側は再開発中でビル工事)、知らないと、春熙路散策で見逃すかもしれません。

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