四川汶川大地震3日目の西南交通大学九里堤キャンパス―成都雑感〔63〕―

 地震3日目、昨日からの雨は午前ようやく止み、午後には青空が出てきました。

 昼食がてら、西南交通大学九里堤キャンパスを歩きました。本日も大学は休講です。昨日は本キャンパスは被害を受けていないと記しましたが、実は、20階建ての中心教学楼の壁の一部に亀裂が入ったそうです。このため建築学科などの専門家が点検に入っているそうです。これらの点検が終わり安全が確認されるまでは休講ということになります。また、郊外の浦キャンパスの校舎では外部はそれほどでもありませんが、内部では天井の落下や壁剥離、それに亀裂も生じたそうで、被害状況は本キャンパスよりひどく、修理の必要があり、このため講義再開が本キャンパスより遅れることになります。なお、私のいる鏡湖賓館別館(4階建て)は壁漆喰などの剥がれなどもまったく見えず、被害は受けていません。

 写真1は、バスケットボール場に設けられた仮設テント群です。これは昨日昼には見かけなかったものです。昨日はここには学生たちが自分で思い思いのテントを張っていました。中にはわずかな学生がいるのみでしたが、どうやら、夜間の学生就寝用に大学当局が設置したようです。まだ、危険と見て、夜間は学生は戸外避難ということです。

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 写真2は、北門への道の歩道上に避難した学生です。昨日はこの歩道上に多数の避難民がゴザを引いていました、今日はごくわずかでした。ここは商店街に当り、アーケードがかかり雨よけにちょうどいい場所です。

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 写真3は、その商店街の様子です。昨日は異なり、ほとんどの商店が営業を再開しています。が、ご覧のようにシャッターを閉めたままの店もあります。ちょうど、その場所では一人用テントを張って避難している人がいます。もしかするとこの店関係の人かも知れません。

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 写真4は、本日の新聞『成都商報』の1面です。全16頁中、地震関係記事で11頁(広告2頁)を占め、いわば地震一色といった感じです。少し見にくいでしょうが、汶川県城に救援隊(武装警察先遣部隊)が昨晩に到着したことを大見出しで告げ、綿陽市北川県での人民解放軍兵士が被災民を救助搬送している写真を中央に大きく載せています。そうじて、救援に全力尽くしており、軍関係がその第一線に立っていることを示すようになっています。

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 最後に、『新華網』「汶川地震抗震抗災特別報道」(http://www.xinhuanet.com/politics/kzjz/)上の最新(14時現在)の「四川震情動態示意図」を張り込んでおきました。

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(2008.05.14)

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kanazawa45 について

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
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四川汶川大地震3日目の西南交通大学九里堤キャンパス―成都雑感〔63〕― への4件のフィードバック

  1. xiong2_gongzi より:

    あれから私は四川やその周辺に関係のある友人たちに安否などの確認をしています。今のところ皆さん無事ということです。
    ある中国の友人は「学校があれだけもろく崩れて多くの子供たちが犠牲になっているのに、役所の建物が無事というのはどういうこと!?」
    と怒っていました。そんなことって、あるのでしょうか?しかし、居たたまれないですね。
    (xiong2)

  2. 正大 より:

    xiong2さん、こんばんは。中国では教育関係の予算は冷遇されています。地方へと行政単位が下がるほど。で、校舎整備はなかなか大変ことです。

  3. やすよ より:

    四川省に在留届を出している300人ほどの人は全員無事だとニュースになりました。市内の住んでいる知り合いも大丈夫だったので安心しています。でも毎日死者の数が増え2万人を超えました。行方不明の数が数なので最終できにはとんでもない数字になるとこでしょう。亡くなった方のご冥福をお祈りします。オリンピックまで3ヶ月を切ってしまいましたが、そんな時間では復興は無理でしょう、、。誰がこんな事を予想したでしょう。

  4. 正大 より:

    やすよさん、こんばんは。残念ながら、時間的にも行方不明の方は絶望的だと思います。懸命の救出活動を日本隊以下がんばっていますが。これからは傷病者の回復(心的な面も)と被災された方へのケアーが基本になります。その後、被災地の生活基盤(インフラや住居など)の復旧となります。これは日本での地震災害の例でも分かるとおり、年単位の長期間を要します。今回の地震は、中国国家地震局がM8と規模を上方修正したことで分かるように、内陸の直下型地震として最大級の規模で、被災地も広い範囲におよび、その面積も阪神大震災を大きくしのぎます。この意味で、日本は長く地道に復旧を支援していく必要があるでしょう。なんといっても経験豊富なのですから。

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