メーデーの人民公園「鶴鳴茶社」―成都雑感〔61〕―

 本日(木曜日)はメーデーで休日です。昨年までの7連休が本年から3連休へと短縮されました。おそらく、遠出から近場へと人の動きが変わったと思われます。そこで、私も成都市民の憩いの場の人民公園に出かけてみました。1911年に「小城公園」として創建された本公園は、新中国成立直後の1950年に「人民公園」と改名され、現在では面積10ha強を占め、成都市の中心の天府広場から、西に数分歩いたところにある、いわば成都市を代表する公園です。最寄りのバス停としては小城路の正大門への人民公園站(5・13294347535862647881103路)と小南街の西大門への小南街北站(537093740901路)があります。

 成都市の風物として今も市内各所にある茶館が本公園にももちろんあります。そこで、本公園の茶館「鶴鳴茶社」を紹介します。本茶社は公園が1914年に拡大された際に開設されたもので90年を超す伝統ある茶館です。正大門を入り、道を左(東)に取ると直ぐです。写真1は「鶴鳴」の額を掲げた本茶社の中心です。ここで茶などの販売をしています。

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 写真2は私の注文した「菊花茶」(10元)です。これは乾燥した菊の花と枸杞の実を入れたもので、厳密には茶ではありませんが。この他、素毛峰(10元)から碧譚飄雪(25元)と、四川省産の緑茶を主体としたメニューとなっています。本茶社の南前面は写真に見るように池となっており、池の北側に茶社が展開しています(鶴鳴茶社と永聚茶社)。

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 写真3は正大門からの本茶社入口を少し入ったところから池へと撮ったものです。手前の緑色の卓はいわずと知れた麻雀用卓です。四川人の麻雀好きを現しています。この日も何組かが打っていました。そして、左に見える2階建ての建物が「鐘水餃小吃楼」、すなわち成都の小吃の老舗店の一つである「鐘水餃」店です。ここの売りは辛い赤油まみれの皮の薄い水餃子です(1椀5元。通常は一人2~3椀)。このほか、他の老舗と同様に成都の代表的小吃を食することが出来ます。

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 最後の写真4は「辛亥秋保路死事紀念碑」です。鉄道利権を欧米列国に割譲したことに対する民衆の反対闘争の犠牲(1911年秋)を記念して、1912年4月、建てられたのが本碑です。この闘争は辛亥革命に呼応して、四川省政府が成立したきっかけとなった事件として、四川省の近代史上で忘れることのできない出来事なのです。碑の高さは31.85mです。なお、写真をご覧のように、手前にいるのは本碑を写生している小学生たちです。先生に引率されて写生していました。本碑は1988年に中国の全国文物重点保護単位となり、またその後「愛国教育基地」に指定されましたから、小学生たちの教育の一環としての写生対象となったのでしょう。

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 以上、この日は今週初めより続いている、成都には珍しい晴天日として、少し暑いくらいで、半袖の人も目立ち、公園は人びとで賑わっていました。公園は早朝から夜まで開放されていますから、もし成都でのんびりと時を過ごそうとするなら、茶社でお茶でもすするのはお勧めです。

 (2008.05.01)

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kanazawa45 について

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
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メーデーの人民公園「鶴鳴茶社」―成都雑感〔61〕― への6件のフィードバック

  1. より:

    こんにちは☆
    人民公園は、近代的なただの広場のように思ったのですが、こんな茶館もあったんですね。
    「菊花茶」にストローが入っているように見えるのですが、冷たい菊花茶ってあるんですか?
    茶館は上海で一度だけ、多倫路文化名人街で名人茶芸館というところに入ったことがあり、
    町を眺めながらゆったりと、とても素敵な時間を過ごすことができました。
    こういう茶館でお茶を頼むと、やはりお茶とポットを持ってきてくれるのでしょうか。
    もしお勧めのお茶の銘柄とかありましたら、教えていただけるとうれしいです。
     

  2. 正大 より:

    ジュピターさん、こんばんは。菊花茶と檸檬茶だけがガラスコップ入で、他の茶は本来の茶碗入です。いずれの茶もポットから湯を注いで飲みます。この茶館では茶とともにポットを渡され、これを茶とともに持って行き、席について、自分で湯を注いで喫します。以後の継ぎ足しも自分でします。ポットの湯がなくなったら、係員に告げると湯の入ったポットを持ってきてくれます。この点、係員がポットを持っていて、注いで回る他の茶館と異なります。四川省は中国有数の茶の産地です。かつては最大の生産地でしたが。「碧譚飄雪」(成都市新津県)はその代表的銘柄です。庶民的な野外の茶館にはありませんが、高級茶として知られているのに、峨眉山の「竹茗香」があります。人民公園は、鶴鳴茶社の前に広がっている池を中心に、この周辺や南側が中国式の庭園になっています。北の大門を入ったところから、右に記念塔方面は円形のダンス広場がなどがあり、近代的ですが。

  3. より:

    「竹茗香」、「碧譚飄雪」はイトーヨーカ堂のところで書いておられたお茶ですね。
    次に茶館に行ったときに、少しはメニューがわかりそうです。
    中国でお茶を入れてもらうと、急須に入れて、一せん目のお湯は捨てていますが、あれはお茶の葉を洗っているのでしょうか?
    お茶の葉を買って帰った場合、やはり最初のお茶は捨てた方がいいのですか??  
     

  4. 正大 より:

    ジュピターさん、晩上好。>中国でお茶を入れてもらうと、急須に入れて、一せん目のお湯は捨てていますが、あれはお茶の葉を洗っているのでしょうか?この中国式茶法に関しては、残念ながら追求したことがないので、何故そのようにするのか、しかとは分かりかねます。日本で茶道式の飲み方が日常的なものでないのと同様、中国式茶法の飲み方は、やはり中国では日常的なものではありません。ご承知のように、茶碗に茶葉を入れて、上から湯を注いで、蓋をし、しばらく置いてから、喫するというのが、中国での日常の茶の喫し方です。で、このやり方に飲み慣れない日本人は、まず茶水とともに茶葉を飲み込んでしまう、羽目になりますが。茶館のもそうです。この時、一煎目を捨てるということはしません。ですから、衛生面故に、中国式茶法で捨てるわけではないようなのでしょう。昨今、日本では中国茶は農薬まみれで危険というニュースも出回っていますが。味の面からとも考えるのですが、日本茶では一煎目が一番ということですから、どうも理由が分かりません。ただ、レストランなどで、最初に入れた茶水を捨てて、改めて飲むための茶水を入れるところがあります。これだと、茶碗を洗い温めるためと察せられますが。ともかく、別に捨てる必要はないのではないでしょうか。

  5. より:

    こんばんは。
    今、ニュースで、成都で大きな地震があったと聞きました。
    大丈夫ですか?!
    お見舞い申し上げます。
    成都の詳しい様子は放映されていないのですが、重慶の小学校で死者が出ているとか言っていました。
    北京で、人々がビルからあわてて非難して出てきて、道路にいっぱい集まっているところも映像で出ていました。
    どうか被害に遭われていませんように!!

  6. 正大 より:

    ジュピターさん、こんにちは。私の方は問題ありません。ブログの記事をご覧ください。しかし、震源地の汶県などはすさまじい状況と察せられます。

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