成都伊藤洋華堂(イトーヨーカドー)春熙店・新鮮食品館―成都雑感〔40〕―

日本へのお土産に何を考えるでしょうか。食料品関係ならば、やはり大型スーパーで買い物するのがなんといっても便利です。この一例として、成都市の中心繁華街である春熙路にある、成都市一の人気を誇るイトーヨーカドー春熙店(営業時間9~23時 47路・55・56路バス東大街下車)の地下食品売り場「新鮮食品館」を御紹介します。

  成都といえば、なんといっても四川料理の本場です。そこで、まずこの食材、とりわけ調味料類をあげます。四川料理に基本である麻辣味は花椒=四川産山椒(麻味)と豆板醤(辣味)を調味料とします。花椒はなんといっても漢源県産が第一です。箱入りの精品「漢源花椒・頁椒(粒)」〔118g〕が15元8角で、普通の袋入りの「漢源花椒・頁椒」・「漢源花椒・面(粉)」〔50g〕が各5元2角です。豆板醤は郫県産が本場物です。箱入りの「鵑城牌 郫県豆板醤・特級」〔750g〕が26元8角で、袋入りの「鵑城牌 郫県豆板醤・1級」〔454g〕が4元です。なお、甜麺醤は四川料理の本来の基本調味料ではありません。

 基本調味料以外に、各種の料理の素があります。まずなんといっても麻婆豆腐でしょう。麻婆豆腐発祥店である陳麻婆豆腐店の認証をえた「陳麻婆豆腐調料」〔50gパック4袋入り〕が5元2角(2袋入りは2元9角)です。なお、この素には花椒が含まれていませんから、正式な麻婆豆腐には上記の漢源花椒を加えてください(できれば粒のを碾いて)。

 次いで、最近日本でも知られるようになった火鍋の素があります。これは各社から出ており、どれがいいのか決めかねますが、ここで見かけたのは、「百信 清油火鍋底料」〔150g〕・「百信 川派火鍋底料」〔168g〕が各3元6角、「譚魚頭 火鍋底料」〔280g〕が5元6角、「白家 火鍋底料」〔200g〕が4元8角です。以上は成都市製造のもので、いわゆる四川火鍋です。それに「重慶徳荘 火鍋底料」〔300g〕が6元で、これのみ名のとおり重慶市産で、いわゆる重慶火鍋です。まだこのほかの社のもあります。なお、清油火鍋(菜種油火鍋)を除き、牛脂を用いた旧来からの火鍋です。火鍋の素以外にも、冷鍋魚などのような火鍋系列の素や老鴨湯の素などもあり、四川の鍋料理などを家庭で楽しむことができます。以上のほかに、代表的な四川料理(回鍋肉など)の素も各種あります。

 次に、四川の保存食としての肉加工品の代表を御紹介します。それは17元5角の「張飛牛肉」〔225g〕と17元の「灯影牛肉」〔250g〕です。これも何種類か出ています。酒の友になるものといえましょう。これらには辣味のもありますが、そうでないものありますから、好みに合わせればいいでしょう。

 嗜好品としてはまず、茶があげられます。四川省は中国有数の茶生産地でもあるのです。一般の棚コーナーとは別に、エスカレーターを降りて左手にUターンすると、そこにエスカレーターに沿って、茶専門コーナーがあります。ここに量り売りの四川産の茶が各種置いてあります。例えば、峨眉山の「竹茗香」80元・「峨眉毛峰」40元、蒙頂山の「天香醉」80元、新津の「碧譚飄雪」45元です(価格は50gでの最高価格)。これらはみな緑茶に属します。もちろん中国各地の、普洱茶や烏龍茶などの箱入り高級茶もあります。

 茶コーナーに対面して壁側にあるのが酒専門コーナーです。ここには茅台酒などの中国各地の銘酒もありますが、なんといっても四川省は中国随一の白酒の産地として轟いていますから、ここの銘酒がそろっています。この代表が五糧液で、中国国内では芽台酒をしのぐ高級酒として人気があり、最高級品の「五十年 五糧液」5280元から「五糧液」460元(箱入りで、、通常日本で見かけるのはこれ)まで、各種そろっています。お勧めは「十年 五糧液」で598元です。ただ、これらは時に在庫がないばあいもあります。なお、注意するのは、中国では国際・国内線を問わず航空機への酒類の持ち込み禁止ですから、託送荷物としてスーツケースなどに入れる必要があり、酒を買われる場合、包装のしっかりした箱入りである必要があります。この点、五糧液などの高級酒ならば安全です。これらの酒と茶専門コーナーでの支払いはここで現金で行い、品物に支払い済みシートを貼ってもらいます。

 以上がお土産になるような四川産の食料品関係です。これ以外に、滞在中の食として、お勧めなのは、「豆沙包(あんパン)」1元3角です。日本のそのものです。四川料理に疲れた胃にいい骨休みになります。また、包菜(四川の漬物)から各種の調理済み食品(肉類や豆腐類など)を販売していますから、好みにより買われると、酒の肴として格好かと思います。ただし、これらは量り売りがほとんどなので、係員に量ってもらって値段シートを貼ってもらう必要があります。もちろんここは食料品スーパーなので、生鮮三品以下の各種の食料品があり、成都市民の食料事情がうかがえるとともに、旅行中に必要な食料品・飲料の調達にも便利といえます。なお、写真は調味料類の棚で、火鍋の素などが並んでおり、中央下に赤く見える箱が「陳麻婆豆腐調料」です。この棚の裏に花椒・豆板醤があります。

070421成都イトーヨーカドー春熙店食品売り場 003

 最後に、イトーヨーカドー春熙店に関しては、「イトーヨーカドー春熙店―成都雑感〔2〕―」(20041226日)がありますから、参照してください。ただし、5階の食堂街が一部を残し、子供用品売り場に変わったなど、売り場構成に変化がありますが。

 なお、イトーヨーカドー春熙店・双楠店以外にも、ウォルマートやカルフールなどにも同様なものがあります。それに、5月19日にヨーカドー春熙店の東隣に成都伊勢丹がオープンし、デパ地下も設置されるそうですから、ここもいい食料品の場となるでしょう。

(2007.04.23)

〔追記〕

2010年7月の食品館改装により、パン売場がテナントのパンとなりました。これに伴い、イトーヨーカドー製のパン販売がなくなりました。ですから、従来のアンパン販売が終わりました。なお、2号店以下は従来通りですから、アンパンは手に入ります。しかし、諸物価高騰の関係で、大2.1元(1.6元)・小1.6元(1.2元)と値上げになりました。他の食品類も2007年当時から見ると同様で、例えば以前5.2元であった陳麻婆豆腐調料は8元です。

2010.09.10)

 

広告

kanazawa45 について

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
カテゴリー: 買い物 パーマリンク

成都伊藤洋華堂(イトーヨーカドー)春熙店・新鮮食品館―成都雑感〔40〕― への2件のフィードバック

  1. xiong2_gongzi より:

    なるほど。私も昨年夏の成都でイトーヨーカドー春熙店に行きましたが、地下には行きませんでした。
    大連でマイカルに行った時に地下の食料品売り場でお土産をいろいろ買ったことがあるので、それと
    同じことだと思います。妻は太平洋百貨の食料品売り場で豆板醤を買っていました。友人たちはカル
    フールで鍋底のパックや麻婆豆腐の素を買っていたように思います。でもこの陳麻婆豆腐の素、
    似たようなパッケージのものがたくさんあって、どれが本当のものか分かりにくいですよね??
    (xiong2)

  2. 正大 より:

    xiong2さん、おっしゃるように麻婆豆腐の素には何種類かあります。
    そこで、「陳麻婆豆腐調料」について別途記事を用意します。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中