天府広場新装オープン―成都雑感〔35〕―

 

天府広場は地下鉄1号線(南北線・2010年開通予定)と2号線(東西線)の交差駅と予定されています。このため2004年から開始された地下鉄工事に伴い、天府広場は再開発で閉鎖中でした。この2月9日夜、21時に新装なった地上部の広場のオープンセレモニーが四川省省長蒋巨峰氏主催のもとに行われました(なお地下部は工事中)。これは、中国国家旅游(観光)局・国連世界観光組織(UNWTO)選定の、中国最佳旅游城市(中国最優秀観光都市)に、杭州・大連と並んで、成都市がこの日北京で表彰されたことに合わせたものです。この日は春節休暇で帰国中のため成都にいませんでしたので、当日のオープンセレモニーは見ることが出来ませんでした。そこで、3月に成都に戻ってきたので、新装なった天府広場を以下の写真でお見せします。

まず写真1(7日水曜日撮影)は、広場に南接した人民南路一段西角の天府書城3階から、広場を俯瞰したものです。さすがに広く全景は入りませんが主要部分は収めてあります。ちょうど、道路に見えている赤いバスは901路の観光オープン二階建てバスです。さすが平日で寒いのか二階部に乗客は見えていません。

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写真2は、広場中央に位置する太陽神鳥です。いわば広場のシンボルです。同時に成都市のシンボル的存在でもあります。オープンセレモニー式典はこの前で行われました。これは「太陽神鳥金箔飾」をモチーフとしたものです。「太陽神鳥金箔飾」は、2001年、金沙遺跡(二環路外の市内西北部に位置し、商代末から西周―BC1400~800年―の遺跡で、BC2000年前の市北郊外の広漢市の三星堆遺跡を継承し、長江・古蜀文明を代表する)で発掘されました。直径12.5cm・厚0.2mm・重量20gの小さなものですが、遺物の白眉といわれます。昨年、日本で開催された「三星堆と金沙遺跡秘宝展」には他の遺物が展示されたのに、これのみレプリカで、如何に中国がこれを貴重なものとしていることがお分かりでしょう。なお、これは、2005年8月16日、中国国家文物局により中国文化遺産のシンボルマークに制定されました。

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写真3(以下、10日土曜日撮影)は東魚眼龍騰噴泉です。ご覧のように、地下部は工事中で作業がなされています。中央に噴水タワーが立ちます。

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遠くに見えるのが写真4の西魚眼騰龍噴泉です。これらは対になって、太陽神鳥の左右(東西)に配置されています。実は東の噴水タワーはスモークを噴出します。西のも上部は同様です。東の壁の部分に金色で「天府」とあるのがお分かりでしょうか。タワーの左脇です。

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写真5は、広場を囲むように12本立てられている十二文化柱のうち、広場北中央東側の「天下名城」柱です。この変遷と由来を柱に記しています。このように、蜀文化を記した柱が広場を囲んでいるのです。なお、柱の左奥に見えるのが1969年建立の毛沢東立像です。

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写真6は、広場の一番北に位置する、水を噴出している北広場音楽噴泉です。この名前の通り、音楽に合わせて水が噴出し、一つのセレモニーとなっています。これは15時からのものです。もちろん東魚眼龍騰噴泉・西魚眼騰龍噴泉も同時にスモークをたき水を噴出させます。夜(20時)にはライトアップもされ、水と光のセレモニーとなります。

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写真7は東魚眼龍騰噴泉を囲む円形の壁から左(西)手前に伸びている黄龍雲形噴泉です。名前のように、世界自然遺産で四川を代表する黄龍を模したものです。ご覧のように、左右の壁からスモークを噴出しています。後方ではタワーからスモークが、北広場音楽噴泉から噴水が噴出しているがお分かりでしょう。

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最後の写真8は広場南正面の西脇にある広場記版にある「天府広場旅游導問図」(天府広場観光案内図)です。これをみれば、広場全体は、中国伝統の陰陽思想による太極図を、模していることがお分かりでしょう。以上示したもの以外に、広場南面・東西面は花壇となっています。なお、地下には地下鉄駅はもちろん、地下街・駐車場も設けられます。

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なお、以上の写真はフォト「成都・観光」からセレクトしたものです。

(2007.03.11)

 

〔追記〕 フォトアルバム「成都・観光(文殊坊・天府広場)」は、https://1drv.ms/f/s!AruGzfkJTqxngpINAp2n8wxGOm7GBAです。

(2011.10.01)

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kanazawa45 について

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
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天府広場新装オープン―成都雑感〔35〕― への6件のフィードバック

  1. PEIZHI より:

    正太先生、お帰りなさいませ。
    私も今月12日に北京からのPK852を乗り、日本に到着しました。
    今回の一時帰国は約42日間滞在しましたが、帰国していた日々を今ときに思い出すと、あたかも夢をみる42日だったと思います。
    正太先生のご帰国は如何でした?
    ご帰国の感想記事に首を長くしております。

  2. 正大 より:

    Akiraの森さん、お久しぶり。申し訳ないですが、本ブログは日本中世史関係と中国(四川を中心)紹介を主体としており、日記的なものではありませんから、私個人の身の回り的なものを述べないことを基本としており、残念ながらご期待には叶わないと存じます。今回は日本帰国中に上記に関することがなかったため、2月期の記事はついに1本も提示することが出来ず、初めて記事の全くないない月が出てしまいました。

  3. より:

    ai…..do you come from japanese?
    TOKYO?

  4. 正大 より:

    John Nicholas先生、初次見面。我來了橫濱、住在成都。

  5. やすよ より:

    先日までこの公園がオープンした事を知りませんでした。なるほど素敵な空間が出来ていたのですね。天気が良くなったらバスに乗って行ってみたいと思います。

  6. 正大 より:

    やすよさん、はじめまして。私はまだ見てませんが、夜8時からは音と光と水のページェントだそうです。先週の初夏が来たと思うような気候が、今週は冬に舞い戻った寒さになり、いけませんが、ほんとうに暖かくなったら、それを見に行くのもいいでしょう。

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