国慶節の春熙路―成都雑感〔23〕―

 本日10月1日は57回目の国慶節、すなわち中華人民共和国の建国記念日です。1949年のこの日に北京天安門上から毛沢東が中華人民共和国の建国を宣言したのです。もちろん祝日として休みです。中国の祝日は、1月1日の新年、春節(旧正月)、5月1日の労働節(メーデー)、そして10月1日の国慶節の、以上4日です。このうち、春節・労働節・国慶節は3日間の法定休日となりますから、年間の法定休日は10日というわけです。

 90年代後半に労働節と国慶節は、3日間の法定休日にその直後の土日を加え、それ以外に1~7日までのこれらに入らない平日の2日を休日として、1日から7日までの1週間連続の休みとなりました。その替わり、平日の2日分は前後の適当な土日に振替えられて、これが平日となります。今年の国慶節の場合、1日(日)・2日(月)・3日(火)は法定休日で、5日(木)は1日が日曜日と重なるための振替え休日で、7日(土)は土曜休み、そして、4日(水)は前の土曜日9月30日と振替えて休み、6日(金)は後の日曜日8日と振替えて休みとなり、以上で1日(日)~7日(土)の連続休日となりました。なお、例年ですと平日の振替えは連続日、すなわち木・金となるはずですが、それでは学校などでは木曜日分が近すぎる(9月28日と30日)ので、少しでも離れた水曜日(27日と30日)と替えたことになります。

 この労働節と国慶節は中国のゴールデンウィークで、観光の二大ピーク期間です。ですから有名観光地は中国人で溢れかえります。この点からいうと、この期間での中国への旅行はお勧めしません。そして、この期間は春節前とあわせて三大商戦期です。以上のことに、この連続休日を設けたねらいの一つが見えているのです。すなわち消費刺激策でもあるのです。この点は、観光を盛んにし商戦期となったことで、見事成功したといえるでしょう。それも90年代前半から本格的になった中国の高度成長の成果ともいえるでしょう。

 ところで、本年の国慶節は久しぶりに旅行をしません。というのも、ビザ延長手続きのため、現在手元に旅券がないからです。中国では宿泊や飛行機利用に旅券は必須なのです。当然ながら旅行できない羽目になったわけです。

 そこで、今日は成都中心繁華街の春熙路に出かけてみました。この日は成都らしく曇り日ですが、そのさい撮った写真をお目にかけることで、中国での国慶節の休日を垣間見てください。

 まず写真1左、成都1の人気と実績を誇るイトーヨーカドーに敬意を払い、この春熙店を正面入口から撮ってみました。入口上には「歓度国慶」の四つの赤ボンボリがつり下げられています。春熙店の奥に見える工事中のビルに来春オープン予定の成都伊勢丹が入ります。

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 写真2は、北の総府路と南の東大街を南北に結ぶ、春熙路の中心に位置する中山広場を東側の3階にある泡沫紅茶坊(茶館で、10元から各種の飲料と食事とがあります。昼時でしたが、窓側にも楽に席が取れ、ゆったりと過ごすことが出来ました)から撮ったものです。中央に見えるのが広場の名となった、近代中国の父、孫中山(孫文)の彫像です。この広場は春熙路での無料休憩場の役割を果たしており、中山像を囲む半円形階段には市民が腰掛けて休んでいます。それにこの像は記念写真の場でもあります。像の後方には春熙路を走るオープン電動車が見えています。

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 写真3は、総府路に昨年春に再新築された、歩道橋から見た春熙路の全景です。人並みで埋まっていることがお分かりでしょう。春熙路は古くからの成都の中心繁華街でしたが、建物も含め全面的な改修の結果、2002年に歩行者専用道に生まれ変わったのです。

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 写真4は、太平洋百貨店の先に、中華民国時代の建物を再現させた、錦華館(1914年建設)の入口です。通路の先の道にも当時の建物が再現されています。なお、通路の赤いのは茶館です。通路にも木の椅子を出してあり、そこでも茶が楽しめます。

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 写真5は、路上に埋め込まれた「老春熙路」のレリーフです。中山広場の前後に10点ほどあり、これを見れば、かつての春熙街を忍ぶことが出来ます。ちょうど、女の子がソフトアイスクリームをなめながら歩いています。

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 最後の写真6は、中山広場で中山像の前南側から撮ったものです。像の左奥に見える建物がハーゲンダッツの成都1号店です(現在店舗を展開中)。価格は日本より高めで、中国では極めて高価なアイスクリームとなります。今年は6日が仲秋節(お月見)で、中国では月餅を送る習慣があるので、目下月餅販売の季で、各種の月餅が出回っています(今年はフカヒレ・アワビ入りのが出てきました)が、ハーゲンダッツも負けじとアイスクリームの月餅を売り出しています。ただ、アイスクリームのため溶けてしまう心配があるので、贈り物の時は引換券でするそうです。また、像の手前右のテントは結婚記念写真の店です。春熙路は若者にも人気があるので、像の周囲にはこの種の店が3店も出ています。中央の白ワイシャツの男性は左の女性に宣伝パンフを渡しています。2005年4月24日付「石象湖生態風景区―四川雑感〔1〕―」と2006年3月24日付「続・石象湖生態風景区―四川雑感〔1〕―」とで紹介した、石象湖での百合節の結婚記念写真を謳う店は大きくテントに1500元と記しています。

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 以上が国慶節昼時の春熙路の様子です。

(2006.10.01)

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kanazawa45 について

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
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国慶節の春熙路―成都雑感〔23〕― への6件のフィードバック

  1. xiong2_gongzi より:

    私も夏に成都に訪れた際に、成都一の繁華街に敬意を表し、この春熙路を北から南に向かって歩きました。写真を拝見すると、その時よりもさらに人通りが多いことが分かります。イトーヨーカ堂も行きました。外壁が工事中ですぐにはそれと分かりませんでした。店内に中国人の買い物客が多かったことを思うと、反日デモと買い物客がまったく違う人種に見えたのを覚えています。(xiong2)

  2. 正大 より:

    xiong2さんのブログをずっと拝見させています。成都では料理を楽しんだことが分かります。そうです、ヨーカドー前での「反日」行動するのは9月20日の記事をお読みになれば分かるように、通例の市民とは別です。日常に買い物するのが普通の市民です。こういう人にヨーカドーは支持され人気があるのです。1日も店内は人であふれており、特売品のコーナーは人山の状態でした。なんと、靴5元というのもありました。IYB品も目立つように展示してあります。

  3. makoto より:

    KMさん;

    お久しぶりです。今年も春熙路はやはり春熙路。ほんとに中国の繁栄ぶりとか猥雑ぶりとかファッションの傾向とか、いろんなもんが凝縮されてるエリアですよね。伊勢丹のオープンは来春ですか。ウインドーショッピングが楽しみです。デパ地下があれば最高なんだけど…

    さてこのほど拙ブログのリンクを少し衣替えするつもりなのですが、KMさんのページを加えてもOK牧場でしょうか?答応いただきましたら速やかに(多分)リストアップさせていただきます。

    それはまた

  4. 正大 より:

    itoyamamakotoさん、リンクの件OKです。成都伊勢丹にはデパ地下が出来る予定だそうです。楽しみです。

  5. 871 より:

    ウオールマートに引き続いて
    伊勢丹もオープンですか
    ヨーカドー周辺は行くたびに変わっていきますね

  6. 正大 より:

    南昌老胡さん、実は伊勢丹のはいるビルの開発者は邱永漢氏です。ヨーカドーのビルもそうですから、氏は強力な関係を四川・成都に持っていることになります。

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