西南交通大学(その4)第三学生食堂―成都雑感〔1〕―

 学生たちの日常生活の衣食住のうち、住については、「西南交通大学(その2)犀浦新キャンパス学生寮―成都雑感〔1〕―」(2005年3月25日付)で、その一端を紹介しました。そこで、今回は食について、もっとも利用されている学生食堂を紹介することで、その一端をお見せします。

 本校キャンパスには第一から第三までと(新キャンパスにも)三つの学生食堂があります。その中で、一番広い第三学生食堂を紹介します。各種の料理がそれぞれ窓口を設けて学生を待っています。まず、写真を、ご覧下さい。ここは一品料理カウンターで、その場で調理してくれます。後方に火が見えるように、まさに調理中です。手前が食材で、各料理別に皿に盛られているのを選んでから、それを調理してくれます。もちろん味の好みなどのリクエストがききます。学生2人がそれを待っているところです。値段は1品(ご飯込み)で6~7元程度で、食堂中でもっとも高価です。学生は友達同士複数で数品を注文するのが普通です。

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 写真2は、炒菜(炒め物を主とした温かい料理)のカウンターです。これは3.7元・2.6元・2.1元の別があり、調理済みの料理が10数種(2.1元のは数種。日毎に若干のメニューの入れ替えがあります)並べられており、自由に2品選ぶことが出来ます。もちろんご飯は付いてきます。ここの調理も後方でします。写真で後ろ向きの人がそうです。なお、このカウンターの右隣に、無料の湯(スープー)があり、好みにより自分で取ります。ここの料理は基本的に肉・魚入りですが、2.1元のは素菜(野菜・豆腐料理)です。

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 次は粉食の段列です。写真3は、蒸し食品の饅頭・花巻・包子・蒸餃子・焼売などのカウンターで、この左脇にお粥もあります。上部に値段表が記しています。たとえば肉包子は1個0.3元です。その右側に麺食のカウンターがあります。ここは麺類と米綫(雲南省の料理で、米粉で作る麺)・ビーフン・水餃子・抄手(四川省のワンタン)に分かれています。なお、麺類は1杯1.5元です。

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 写真4は、この後者のところです。今、学生の注文を受けて、調理人が調味料を配合しているところです。別の調理人が後方で茹でる作業をします。学生の左横に見えるがIC精算機です。右が古いICチップ用で、左が新しいICカード(新キャンパスは全部これです)用です。まず、この精算機にチップやカードを示して注文すると、精算されて、料理が出来ると受け取ることが出来ます。学外の人でそれがない場合は、別にカウンターがあり、そこで食券を買いそれを持って窓口に行けば注文できます。

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 以上の外にも、涼菜(冷たい料理)、熱拌菜(食材を選んで、それを湯がいた後、熱い辛いスープで少し煮て味を付けた料理)、煮込み料理(主に骨付き肉)、チャーハン、パンなどのカウンターもあります。また、コーラなどの飲料もあります(ただし、酒類はありません)。したいがいまして、各種の料理が楽しめるわけです。

 写真5は、私が選んだこの日の料理です。これは2.6元の熱菜です。このようにステンレスの食器にご飯と料理2品を盛ってくれるわけです。左上がスープですが、ほとんど味付けがないお湯みたいなものです。四川なので辛い料理が多く、これもそうです。しかし、この2品は弱辛といったところでしょう。現在の私にとってはどうということはありません。ご覧のように量は十分で、ご飯が足りないときは自由にお代りが出来ます。なお、食器上のピンクのプラスチック板がICチップ付のもので、このようにカギと一緒に持ち歩いています。

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 最後の写真6は、学食内の全景です。ちょうど午前の授業が終了した昼食時ですが、本校には現在大学院生・4年生と成人教育生だけなので、しかも4年生はほとんど授業がないためもあり(それに就職活動中)、ご覧のように余裕があります。新キャンパスではこうはいかず、満席で席取りが大変ですし、精算機の前にも長蛇の列が出来ます。前方の学生たちの視線が上を向いているのは、実は上方にテレビが設置されており、それを見ているからです。寮の部屋にはテレビ視聴設備がありませんから、学生がテレビを見ようとしたら、通常では学食のを見るしかありません。したがいまして、学生に人気のあるスポーツ番組(サッカーやバスケットなど)の時などは、立ち見の学生で通路が埋まります。

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 以上が学食です。学生にいわせれば学食の料理は不味いといって、大学になれてくると、経済的に余裕のある学生は次第に学食の利用回数が減っていきます。私のように、80年代の学食に親しんだものから見れば、贅沢なものだと思えるかも知れませんが、それだけ中国が一歩一歩豊かになってきたことが分かります(ご飯に石が入るようなことはなくなりました)。決して美味というわけではありませんが、十分に食をまかなえる存在となり、衛生面でも十分に管理(職員がマスクをしていることに注意)されたものになっています。

(2006.04.01)

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kanazawa45 について

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
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