簡陽羊肉湯鍋―成都雑感〔11〕―

商業街の四川省共産党委員会の少し西に簡陽羊肉湯鍋店はあります。この店は白果園茶館(茶座)から西に歩いて10数分のところにあり、茶館に続いて、夕食をここで食しました。

成都市から南東に60kmほどの、成渝線(成都・重慶)上に位置しているのが簡陽市です。成都の五桂橋汽車総站(バスターミナル))から高速道路(成渝高速公路)を利用して約1時間です。簡陽羊肉湯鍋はここの名物料理です。名前の通り、羊のスープによる羊肉の鍋料理です。四川料理といえば、麻辣味としてしびれるような辛さを思い浮かべるでしょう。しかし、簡陽羊肉湯鍋は全くそれとは異なります。写真1でご覧のように、白濁した羊スープにすでに調理済みの羊肉(好みの割合で調理済みの内臓も)を入れて、温まったところでタレに漬けて食べます。タレは唐辛子の細切りと香菜に少量の塩・化学調味料を加え、さらに鍋の羊スープを加えたものです(写真2の左側椀)。スープの味は全く羊臭さを感じさせず、極めてまろやかなものです。ある程度肉類を食したら、白菜などの野菜類を入れて煮て食べます。肉・野菜を食するとともに、鍋のスープを取り飲みます。右の写真の右側椀がスープ椀です。タレに細切りの唐辛子を入れることが四川らしさを残していますが、食べるときにタレの唐辛子を直接口に入れなければ、辛さを感じるようなことはないのです。以上の点、四川の鍋料理として、最近、日本でもお目にかかるようになった火鍋が激辛であり、あらゆるものを具材にするのとは違うのです。四川料理は豚肉を主としており麻辣味を特色としますが、淡泊な味と羊料理である点から、簡陽羊肉湯鍋は極めて四川らしくない料理です。酒ですが、火鍋にはビールがいいですが、簡陽羊肉湯鍋では白酒をちびりちびり飲むのがいいかと思います。それも高級なものより、大衆酒、例えば北京の二鍋頭酒などはいかがでしょうか。なお、メインの羊肉は1斤(500g)25元です。

(2005.10.22)

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kanazawa45 について

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
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簡陽羊肉湯鍋―成都雑感〔11〕― への2件のフィードバック

  1. Unknown より:

    私も最近市場の食堂で、初めて羊腸のスープを食べました。美味しいですね~。白濁のスープはほとんど味付けしてなくて、塩と胡椒や辛味は自分で入れるようになっていました。私が食べたのは内臓だけをスープにしたものでしたが、それなのに羊がこんなに癖が無いなんて、吃驚しました。何事も先入観だけで、しり込みしたら損ですね。この羊の肉の鍋も美味しそうですね。

  2. 正大 より:

    mikihirommさん、初めてのお越しありがとうございます。羊肉湯は成都では幾種類かあるようで、辛いのもあるようです。(まだ食していないので)四川省は豚肉が基本で、羊の生産はごく少量ですが、簡陽に何故このような料理がはやったか不思議です。

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