消え去る木造民家―成都雑感〔5〕―

成都市内(一環路の内側)に普通にみられた、清代からの建築様式の木造民家が残り少なくなっています。道路拡張と再開発のためです。保存価値がないとみられているのか、保存措置をされていることは聞きません。おそらくここ1・2年で消滅するでしょう。

下に、残り少なくなった木造民家の写真を載せておきます。

写真1は草市街に1軒だけ残るものです。ここには3店の商店が入っていたと思いますが、すでに左の店は移転して柱を残して壁はなくなっています。後方には新築中のビルが迫っています。この完成までにはこの家はなくなるでしょう。

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写真2写真3は北大街と北東街の交差点角のものです。写真2での家の左に広がるのが拡張工事の終わった北大街です。写真3で見るように、飲料酒店の左の店はすでに移転し、赤字で移転先が書かれています。飲料酒店のガラスケースに入っているのは白酒です。またペプシのケースが右にあります。

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写真4写真5写真6の3枚は西珠市街です。ここは写真で見るように路地で、まだ何軒かが軒を連ねています。ここは成都一の寺院の文殊院の北東に当たり、もう少し残りそうですが、院の南側は古街として再開発中ですから、どこまで持つかは分かりません。写真5はトランプを、写真6は成都人の好きな麻雀をしているところです。

050609木造民家・西珠市街

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050609木造民家西珠街

写真で見るように、道路に面している木造民家では、1階が商店、2階が住居などになっています。普通は奥にさらに中庭を挟んで1階建ての住居があるのが、典型的な木造民家です。

中国では地方毎に特色のある建築様式があり、それがその地方を示していました。観光資源として保存活用されることもありますが、それはごく一部です。そのほとんどが消えようとしています。とりわけ庶民の生活する民家は消えようとしています。どこの都市へ行っても、コンクリートの建物ばかりで、どこにいるか区別が付きません。ある一つの文化が消えていくのかも知れません。

(2005.06.11)

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kanazawa45 について

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
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消え去る木造民家―成都雑感〔5〕― への8件のフィードバック

  1. Rida より:

    你好,正大SAN^_^我叫LUNA,是土生土长的成都人哦,今年21岁,现在住在游乐园附近♪今天偶然看到了你的blog,写的好详细呀,可惜我的日语水平不好,不能完全看懂,现在努力学习日语中>__<成都现在的老建筑越来越少了,我小学时候住的奶奶家就是两层的木造建筑(位于“双栅子”),以前那条街都是这种类型的建筑,可惜现在随着城市的改造都被拆迁了……通过你的blog我学到了很多东西,我也要加油学习日语,希望能完全看懂正大SAN的文章(≧▽≦)ノ

  2. 正大 より:

    LUNA先生,您好。欢迎你来访“历史和中国”。残念ですが、私は中国語がほとんどだめです。これ以上中国でお話しできなくできなくすみません。Blogは日本語でしか書けませんが、こらからもどうぞご覧ください。

  3. Bei より:

    はじめまして、私は中国の成都からの留学生です、今日本に留学中・・・宋天Blogから正大先生のBlogにきました、先生のblogを読んだ、本当に懐かしかった・・・

  4. 正大 より:

    蓓(^0^)蓓さん、はじめまして。「蓓(^^)蓓★留学生活★」はイラストが多く、目を楽しませるBlogですね。私と大違いです。まあ、文章で勝負します。まもなく、夏休みですが、休暇中は帰国して充電します。

  5. Bei より:

    これから正大先生のblogにいろいろなことを勉強します・・・これからよろしくお願いします!!!

  6. あすか より:

    こんにちは。こちらでははじめまして。「☆留学裏話☆」のあすかです。延安の宝塔が以前は無料だったということにかなり驚きました。今学期で留学も終わりなので冬の延安に行ける機会はなかなか無さそうですが、雪の延安もさぞかし素敵なんだろうなぁと思いを馳せております。私の中国の建築物のイメージは「レンガにコンクリートを塗った」というものです・・・日本のように地震が多発するわけではないので大丈夫なのか、それとも実はかなりの強度があるのかは謎ですが1つ1つ積み重ねなれていくレンガを見ているとなんだか「三匹のこぶた」を思い出します。

  7. 正大 より:

    あすかさん、いらっしゃいませ。延安に行ったのは90年代初頭でした。中国では壁材がレンガでモルタル塗りが普通です。もちろん、強い地震に遭えば崩壊します。農村ではそのことはよくあります。西安は地震がないように思われますが、被害を受けた地震の記録が残っており、5・60年代のビルは80年代に入ってから補強されたものもいくつか知っています。ここ成都は地震の記録はありません。

  8. あすか より:

    西安でも記録に残るような地震があったんですね。私が知ってる中国の地震は雲南省の麗江くらいです・・・。ってなんか自分の知識の無さを露呈しただけですね^^;それにしても地震の被害に遭いながらもいまだにせっせとレンガで造っているというのにも驚きです。実家が大地震が起こると言われている東海地方にあるせいなのか建物の強度は大丈夫なのか・・・とかなんか気になってしまいます。

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