DVDソフト事情(2)テレビドラマ―成都雑感〔4〕―

テレビドラマのことです。以前はVCDで発売されていました。私の知るかぎりでは、2001年4月に出た、キムタク主演の『HERO』を最後に新作を見ることはなくなりました。これらはもちろん海賊版で、ほとんどが当時台湾でのレンタルビデオ用に日本で放送録画した物を元版に使っていました。ですから、速報のテロップが画面に出てきます。台湾での取締り強化にともない、その元版が断たれたことが、新作が消えた原因だと私は考えます。

DVDはというと、このころはまだ連続テレビドラマは見かけませんでした。私がはじめてそれを見たのは、2003年4月でした。今でも中国の若者に人気のある『東京ラブストーリー』です。それ以外にも、『ロングバケーション』『魔女の条件』などが出てきました。いずれも中国で人気があります。それでもこの時は旧作の人気がある作品に限られていました。本当の新作が出てきたのは、同年9月、キムタク主演の『Good Luck』(木村拓哉は一番人気ではないでしょうか。この時、旧作の『あすなろ白書』も出ましたから。)からです。これ以降、映画と同様に、日本発売から1か月以内に海賊版が登場するようになりました。特に、本年に入ってからは、続々と登場し、月に10本以上となっています。たいがいの新作は手に入ります。すでに、この正月には12月新譜が登場しています。したがって、私は日本で評判になった作品はほとんど見ているといってよいでしょう(2000年以降の、『ザテレビジョン』主催のテレビ大賞受賞作で見ていないのは、『救命病棟24時』『人にやさしく』だけです)。特番ボックスでは、松嶋菜々子主演の『百年物語』・常盤貴子主演の『流転の王妃・流転の皇弟』が出ましたが、他は見ません。主演女優が中国でも人気があるからでしょう。なお、単発は少なく、たまに入ってくるだけで、最近はありません。

連続ドラマはボックスで売られます。その形体・表紙などは全く元版のコピーですが、映画以上にオリジナルに近く、付け加えられた中国語の表示がなければ、一見オリジナルそのものです。中には、ブックレットをコピーして封入しているものあります(あるかどうかは買って中を開けないと分かりません)。ただ、枚数はオリジナルと異なることがあり、通常は2回分を1枚としていますから、ドラマ本編の枚数は5ないし6枚です。特典版がある場合は、それが本編に加わることもあります。本編自体の特典映像は省略される場合もあります。価格は枚数に応じますから、5枚組みで30元です。

ジャンルは現代物で、夜放送のもので、昼放送のものはありません。それに時代物は、『利家とまつ』以外にいまだ見かけません。これは、松嶋菜々子・反町隆史・竹野内豊などに人気があるためと考えます。もっとも古いのは、『赤の疑惑』です。山口百恵の人気の根強さを物語っています。

ドラマの最後に、国別に見ると、日本が半分ほどで、30%がアメリカ(『EV』など)、20%(『冬のソナタ』もあります)が韓国といったところでしょう。中国は新作はまだVCDで、DVDでは歴史物旧作(『三国志』など)があるだけです。韓国ドラマ中には、最近日本発売の元版を使ったものも出てきました。日本での韓流ブームの余波です。

(続く)

(2005.01.04)

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kanazawa45 について

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
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DVDソフト事情(2)テレビドラマ―成都雑感〔4〕― への1件のフィードバック

  1. Seiji より:

    正大先生 こんばんは~ 外国で購入したDVDを 日本で見れない のを 知らずに ディズニー作品を中心に 買ってきて 失敗しました PCでは 見られるのですが あと コンピューターゲームのソフトは 不良品が やたら多いです まぁ 安かったので 文句も言えませんが

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